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真実一路

真実一路

不思議な体験

体外離脱現象(ドッペルゲンガー?)

 私は父親の生霊を見たことがある。
 あれは大学生の頃だった。 夜8時頃、居間で私がテレビを見ていると、風呂からあがった父親がいつものようにパンツ一枚の姿でヌッと廊下に現れた。風呂場の引き戸を開ける音がしなかったし、足音も聞こえず、ただヌッと現れ無言で自分の部屋へ音もなく消えていった。「妙だな?」と思いつつも、私はテレビを見続けていた。
 それから10分くらいたった頃、「ガラッ」と風呂場の引き戸を開ける音がして、ペタペタと足音をたてながら、パンツ一枚の姿で父が風呂からあがってきたのだ。そしてそのまま自分の部屋へ入っていった。
 私はギョッとして、廊下を挟んで居間と対面にある台所にいる母に「さっきオヤジ風呂からあがってきたよな?」と聞くと、「え~、あがってないわよ」との答え ・・・・・。私は一瞬頭が空白になってしまった。
 以来今日までこの体験を忘れることはなく、考え続けているのだが、あの時私が見たものはけっして幻ではない。目の錯覚でもない。
 私は学生時代唯物論のファンであり、精神は肉体の(物質の)産物であることを疑わなかった。しかし、その後いろいろと読み考えてきた中で、唯物論に疑いを抱き始めている。そして私が見たものは霊(心・魂・精神などと呼ばれているもの)の体外離脱現象だと考えるに至っている。
 魂と肉体は生きているときは通常不可分の状態であるが、肉体が死した後はどうなるのか。万人が知るには至っていない。それどころか人間の゛心゛(精神、意思、アイデンティティー)がどのようなものなのか、実はまだわかっていないのだ。


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